初の武道館公演でもあり、10周年記念でもあり、そして活動休止前のラスト・ワンマン・ライブでもあった。

祝福と、感謝と、寂しさが複雑に重なり合った武道館公演だったはずだが、
石毛は最後までみんなの心を一つにして、ポジティブで吹っ切れたパフォーマンスを貫いた。

本当はいろいろ複雑な心の持ち主である石毛が、あえて「DISCO！」という型に合わせてシンプルに振る舞える装置がテレフォンズだったが、
最近のテレフォンズのライブはシンプルな「DISCO！」の型をやっても石毛の複雑でウェットな感情がにじみ出るような、ある種の深みが出ていた。
今日のライブはそんな「今」のテレフォンズが全開だった。
アルバムとさいたまスーパーアリーナでのラスト・イベントも発表されて、
いよいよ活動休止に向けての最終章へと進んでいく。