THE 1975を赤坂BLITZで観た


最高だった。
まだアルバム1枚しか出していない新人としてはありえないパワー、完成度、スケール感、オーラ、絢爛さ。
音もバンド自身もキラキラ、いやギラギラしていて頼もしい。すぐにでもアリーナ・ツアーがやれそうな器である。バンドサウンドとエレクトロニック・サウンドがハイブリッドしたスタイルも、ありがちではなくてしっかりと独自なものになっている。

確かに80年代のシンプル・マインズやビッグ・カントリー、U2にサウンドは近いが、それは偶然である。
どちらかというと、00年代のエモの進化形という気がする。
スタイルとして洗練されてしまったエモは、その核にあったはずの肝心のエモーションが冷めてしまったが、
THE 1975は、熱いエモーションを全く新たなサウンドに乗せて登場した10年代のバンド。
僕はそう見立てている。

ヴォーカルのマットは裸足でボトルをラッパ飲みして歌っていた。
今どきの新人でこのノリ、あんまりないよね。
エモい。
とにかく良かった!
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