4年前に発表したデビュー作『Dance&Scream』からライバルはいなかった。前作3rdアルバムでは自ら『PHASE 2』とブチ上げ、音楽的密度は薄めずにより現場（ライヴ）を意識した作風にシフトして独走態勢に入る。そのレコ発ツアーを終えたばかりの彼らから、TVアニメ『寄生獣　セイの格率』オープニング曲に起用された表題曲を含む4thシングルが到着。今作を聴いて、ぶっ飛ばされた。これが全3曲トリプルA面みたいな凄まじいかっこ良さ！　初速のギラギラした衝動、演奏スキル、ビジュアルを喚起させる表現力、さらにライヴ感を血肉化させた楽曲群はツッコミの余地なしの完成度。好き放題にやっているようで緻密に計算された曲調にも唸るばかり。表題曲は日本語詞を挟んで温かい雰囲気を作るなど、キャッチーな仕掛けも随所に散りばめられ、一つひとつの場面がよどみなく繋がっている。それを踏まえて、マグマの噴火や深海の暗闇をバックにミラーボールが煌々と回るような未曾有の景色を現出させ、暴れ踊り出したくなる熱狂サウンドを作り上げている。初回生産限定なのでマスト。（荒金良介）