ユニコーンの1987年以来のミュージックビデオコレクションがリリース。“Concrete Jungle”“Hystery-Mystery”“Maybe Blue”等、最初期曲から、阿部義晴（現ABEDON）の加入によって音楽性の大きな広がりを見せたアルバム『PANIC ATTACK』と『服部』での変革期の楽曲たちはもちろん、バンドとしてひとつの到達点を感じさせた解散前ラストの『SPRINGMAN』期、そして2009年の再始動期から最後は“ツイス島&シャウ島”まで、実に全58曲！ 筆者のような、青春時代にユニコーンの登場をリアルタイムで経験した世代は、そうした過去楽曲のミュージックビデオが、フルHDサイズにアップコンバートされた映像とリマスタリング音源によって再びその時代の楽曲のダイナミズムを感じられることが嬉しいし、当時をリアルで知らないリスナーにとっては、初期曲を当時の映像とともに追体験できるのはとても新鮮な体験となるはず。ユニコーンの音楽性がどのように広がり、成熟していったのか、その変遷がとてもよくわかる作品。あらためて、つくづく唯一無二なバンドである。（杉浦美恵）

（『ROCKIN'ON JAPAN』2月号より）

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