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Bye-Bye-Handの方程式が、1stフルアルバム『ソフビ』でメジャーデビュー。前半6曲はバイハンらしい青春パンクな曲が揃っていて“darling rolling”の《足りないヤリたいもう一回戦を希望/カラダの中の奥がどくどく響くの/バレないからいいからもう一緒に寝よ?/起こされて気づいた過去一の恋愛中です》の歌詞を見て、自分も少年時代は同じように欲と恋に溺れていたなあと共感しながら青春を楽しんだ。後半では20代の大人になった彼らを感じられる。本格的バラードの“やさしいひと”では《君の事が好きさ/何にもないけど、おどけていないでよ/愛は溶けないままさ》と愛を歌うのだが、“darling rolling”の欲まみれの少年が大人になったのかと思うと親心に似た嬉しさを感じたりもして。そんな大人のバイハンを感じつつ、最後に収録されたインディーズ時代の名曲“ロックンロール・スーパーノヴァ(Album Ver.)”を聴くと、青春パンクしてる彼らも大人な彼らもどっちも魅力的で、これからの成長が楽しみで仕方なくなった。(岩田知大)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年7月号より抜粋)
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