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10月から全国計9ヶ所を回るThe BONEZとの初の2マンツアー「“Straight Up” Tour」を契機に制作された楽曲。まず、近年のDAのマナーを承継・更新した超モダンなラウドロックサウンドは、精緻に組まれたトラックの完成度、音圧、グルーヴ、どこを取っても世界最高水準にある。そして、リリック。Kjが《あの日音楽を知った少年少女 吐いて捨てる程ある通せんぼを/無我夢中に蹴破り当然今日も ステージで示すこれが表現方法》と歌えば、JESSEは《忘れることは無理だからきっと/俺らやり続ける answer keep on/一人じゃ駄目なら common and lean on/共に生きるバランスは常に people》と続け、さらにはふたりで《音が鳴り止まない様に 言葉が消されない様に/遠くまで途切れぬ様に 君にもほら見える様に》と声を重ねる。これまでの道程において共に大きな喪失を乗り越えてきた、この国のミクスチャーロック黎明期からの気高きサバイバーふたりにこのような歌を歌われては、とても涙腺が持ちこたえられない。(長瀬昇)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年11月号より)
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