97年のデビューから5年間で3枚のマルチプラチナ・アルバムを叩き出したクリードが、解散から7年の時を経てオリジナル・メンバーで再結成、大規模な全米ツアーと新作リリースで完全復活を果たした。ポスト・グランジと呼ばれた当時のシーンを思うと時代の流れを感じるが、アメリカで10月にリリースされた本作はビルボード・チャートでマイケル・ジャクソンに次ぐ2位を獲得、さすがのモンスター・バンドぶりを見せつけている。解散後にボーカルのスコットはソロ作を出し、他のメンバーはアルター・ブリッジとして2枚のアルバムを作っていたが、やはりクリードとしての活動が待たれていたということだ。
バンド内の対立が原因での解散から、和解して再び一緒にアルバムを作るまでにかかった時間は長かった。本作の歌詞にはその間の葛藤や人間的成長がストレートな言葉で綴られている。一方でサウンドは無理な変化を求めることなく、自らが築き上げたものを自然に再開していて苦労の跡を感じさせない。そうやって「一巡して元に戻る」という難題を克服した彼らが、新たな道を開拓していくのはこれからだ。(網田有紀子)