SAKEROCKの飛び道具、ハマケンこと浜野謙太率いる知る人ぞ知るファンクバンド、在日ファンクがついにデビューアルバムを発表する。SAKEROCKでは、トロンボーンのみならず、独特のスキャットや、サンプラーを駆使した押し語りなるパフォーマンスを披露しているハマケンだが、在日ファンクでは、ボーカルと作詞作曲を担当。題材は、自らのフェティシズム、自虐ネタ、社会的タブー、よこしまな欲望などなど、何でもありで多岐にわたる。
歌心があるのかないのかわからない人間味あふれる歌声が、ジェームス・ブラウンばりの熱さとファンキーさを放ちながら、縦横無尽に駆け巡る。ナンセンスなようでいて、SAKEROCKにも通じる、生きていく上での侘しさや悲喜こもごもが透けてみえ、やけにリアルで染みる。2曲のライブ音源の、勢いまかせの毒吐きとやっつけ感も最高。とにもかくにも、キレ味の鋭さと、人懐っこいキャッチーさは、ハマケンの天性の才能ゆえ。その上、真ん中には筋として、濃厚なファンク魂が一本太く通っていて、一言で言うなれば、かっこいい。(小松香里)