ヤノが加入した04年以降のナンバー、そして未発表曲も収録したベストアルバム。つまり、ここ10年の「メジャー期」における、後半戦を総括したのがこれ。本作の頭に収録されている05年の『Baby BIAS』以降、POLYSICSはシングルの量産体制に入る。メジャーからリリースした全12枚のシングルのうち、9枚がこの後半5年だったことを考えると、ハヤシがいかに楽曲そのものと向き合った時期か、自ずとわかる。よくポリは、ライブによってその支持を拡大したと言われることが多く、実際にそれは間違っていないのだが、そのライブのクオリティを保証するためには、曲の説得力が不可欠だったことをこのベスト盤は教えてくれる。大体“Boys & Girls”から“Shout Aloud!”までの振れ幅を持つバンド、他にいるだろうか。ソングライターとしてのハヤシの才能はもっともっと評価されていい。

というわけで、奇跡の武道館公演を目前に控えたポリがROCKIN'ON JAPAN2010年3月号に登場。今回は、カヨの初ソロ・インタビューと共にポリシックスの10年の軌跡を検証！ 乞うご期待!!（徳山弘基）