レディオヘッドやマッシヴ・アタック、そしてポーティスヘッドがフライング・ロータスに魅了されてきたのは、彼の音楽が最先端のビート・ミュージック、エレクトロニカの格好のサンプルとして鳴っていたからではないだろう。音楽の未開地を切り開いていくだけではなく、揺ぎ無く豊穣な太古のルーツに向かって逆再生されていくその永久のサイクルこそが、フライング・ロータスを賞味期限の短い凡百のトレンドセッターと分ける決定的な差である。終わりと始まりの狭間で永遠を約束された名盤である。(粉川しの)
内なる宇宙、未来の種
フライング・ロータス『コスモグランマ』
2010年04月21日発売
2010年04月21日発売
ALBUM
レディオヘッドやマッシヴ・アタック、そしてポーティスヘッドがフライング・ロータスに魅了されてきたのは、彼の音楽が最先端のビート・ミュージック、エレクトロニカの格好のサンプルとして鳴っていたからではないだろう。音楽の未開地を切り開いていくだけではなく、揺ぎ無く豊穣な太古のルーツに向かって逆再生されていくその永久のサイクルこそが、フライング・ロータスを賞味期限の短い凡百のトレンドセッターと分ける決定的な差である。終わりと始まりの狭間で永遠を約束された名盤である。(粉川しの)