ハマるドラマのハマるサントラ

V.A.『グリー 踊る♪合唱部!?<シーズン1> Volume 1』
V.A. グリー 踊る♪合唱部!?<シーズン1> Volume 1
09年のスタート以来、世界中で人気が高まる一方の米TVドラマ『glee/グリー』。高校のグリー・クラブ(=「踊る♪合唱部!?」)のメンバーが歌う曲を集めたサントラが、シーズン1だけでも5タイトル発売されていて、これがまた売れているのだ。3作品連続で全米1位を獲得、25枚のシングルをチャートに送り込むという「ビートルズに次ぐ記録」を達成して、総売上は全世界で450万枚。この度めでたく一挙リリースされる日本盤には、カラオケ・バージョンも含むボーナス・トラックもついているので見逃せない。ジャンルを問わず80年代のヒット曲から最新のトレンドまでカバーする幅広い選曲が魅力で、ドラマのストーリーと歌詞の内容が絶妙にリンクしているのがツボ。ジャーニーもリリー・アレンもKISSもカニエも、ミュージカル仕立てのグリー・スタイルで生まれ変わって、キャストの声やストーリーに合わせた大胆なアレンジ(レディー・ガガの“ポーカー・フェイス”やU2の“ワン”など)もあるので好みが分かれるかもしれないが、聴き慣れた曲も知らなかった曲も彼らの歌声で聴くとぐっと身近に感じられる。もともとドラマチックなクイーンの曲などぴったりすぎて鳥肌が立つ。マドンナの曲を集めた特別編(最強!)での“ボーダーライン/オープン・ユア・ハート”のようにマッシュアップが楽しめるのもいい。様々な意味で「負け犬」な登場人物が繰り広げる青春ドラマに泣き、容赦ないブラック・ユーモアに笑い、澄んだ歌声に感動する。語源どおりの歓喜と高揚感をくれる『glee』は、私達の人生のサウンドトラックになる。(網田有紀子)
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