よく聴くといろいろ新機軸

RIP SLYME『太陽とビキニ』
RIP SLYME 太陽とビキニ - 太陽とビキニ太陽とビキニ
いやあ、いいわこれ。今年はじめてのリリースになるこのシングル、正直、最初に聴いた印象は「地味じゃない?」だった。宣伝資料に「“楽園ベイベー”“熱帯夜”に続く夏の3部作ファイナル」って書いてあるが、それもあと付けっぽいなあとも思った。どっか脱力してる感じの曲だし。FUMIYAの曲なんだけど、彼の仕事で言うと、その脱力感といいキックとスネアの直線的で無骨な感じといい、リップってよりHALCALIに提供した曲に近いような。が、待てよと。HALCALIの曲はよくないのかと。いい曲だらけじゃねえかと。それをリップがやったらさらに強力じゃないか、というふうに思考を進ませながら聴いたら、曲の温度がだんだん上がってきて、2分41秒から突然SUさんが歌うパートが現れて、続いてサビが来たあたりでもう大爆発。という、タメの利いた名曲であることがわかりました。そういう味わいのリップの曲、過去になかった気がする。あと、最近の曲の中で特に、4MCそれぞれの個性がちゃんと活きているのもいい。しかし、リップってほんと留まっていないよなあと思う。音楽家として偉い。(兵庫慎司)
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