茨城出身の6人編成で、昨年夏に行われた「RO69 JACK」の優勝バンドでもあるB×A×G。ツインボーカルに、ギター、ドラム、ベース、そしてDJというメンバー構成は、ミクスチャーバンドとしては王道であり、彼ら自身もそのことにはかなり自覚的である(ちなみにオフィシャルHPには「love&peace&dance!! mixtureband」というコピーが掲げられている)。今回リリースされるこの2ndミニアルバム『E.V.E.R.Y』は、生のバンドグルーヴと巧みにプログラミングされたバックトラックが一体化した、とても力強い作品に仕上がっている。そしてラウドな曲もメロウな曲も、常に「歌」を意識して作られているので、聴き手を置き去りにしない。ミクスチャーバンドであると同時に、ポップであることにも自覚的な証拠だろう。日本のミクスチャーロックはその黎明期において、重層的なサウンドとは対照的に、メッセージは極めてシンプルなものであった。「愛」「仲間」「家族」といったB×A×Gのストレートな言葉は、こんな時代だからこそ、深く、そして広く刺さる。希望と可能性を秘めた1枚。(徳山弘基)