先月号のインタビューで、アークティック・モンキーズのアレックスも手放しで絶賛していたスミス・ウエスタンズ。本国USでは1月にリリースされていたセカンド・アルバムがようやく日本盤でリリースされることになった。MGMTやガールズからも前座に指名され、ウェーヴスあたりと比較されることも多いせいか、ローファイ・ポップなんて称されているが、敢えて死語を使えば、いわゆるギター・ポップである。しかも、とびきり甘いやつ。アルバムの冒頭を飾るファースト・シングル“ウィークエンド”をはじめ、本作にはシュガー・コーティングされた、若さゆえの眩しいメロディの数々に溢れている。しかし、ギタポ消費大国の日本のリスナーから見れば、またいつもの繰り返しなんじゃないの?と思うかもしれない。けれど、欧米メディアもこぞって彼らに期待を寄せるのは、もう一度ロックやポップ・ミュージックがしがらみのない場所から始まらなければならないという危機感の表れであり、このバンドは、その無防備さ/無自覚さがそのままシーンへのリアクションになっている。僕たちはまだ魔法を信じられるのだろうか?(古川琢也)