ホーリー日本人の父とアメリカ人の母のもとニューヨークで生まれ、8歳からカナダ・トロントで暮らす19歳、ジャスティン・ノヅカ(両親は彼が3歳の時に離婚。その後は母と暮らしてきた)。ローリン・ヒルやマーヴィン・ゲイに心酔し、12歳で曲作りをはじめたという。歌を大事に、アコースティック・ギターとささやかなリズム、コーラスが添えられたサウンドによって奏でられるその音楽はとてもシンプルで、ソウルフルだ。都会的な風もメロディやサウンドに流れていながらも、例えば、ジャック・ジョンゾンやジェイソン・ムラーズの持つカジュアルさ、軽やかさともまた違っていて、ドラマを感じさせる。わずかにビターで、さまよう(或いはさすらう)ような性急さや切なさがあって、でも希望を感じる温かな灯りも、そのボーカルには含まれている。10代というには、落ち着いたトーンで、時折ハスキーにもブルージィにも響く彼のボーカルだが、その余韻にはきゅっと胸をわし掴むピュアなエモーションがある。現在はバンド編成でもライブを行っているそうだが、1stアルバムの今作は、飾り気のないありのままの彼が映っている。(吉羽さおり)