2009年の前作『ザ・ハウス・ザット・ダート・ビルト』(※プロデュースはアークティック・モンキーズやアデルも手がけたジム・アビス)を聴いた瞬間からずっと愛聴し続けてきたが、待望の新作も期待に違わぬ最高の内容。この間に彼らは、アメリカでジワジワと人気を拡大してきたようで、本作でその評価がより強固に確立されることは間違いない。
ザ・ヘヴィーは、ニンジャ・チューン傘下のカウンター・レコーズに所属しており、ソウル・ミュージックやガレージ・ロックを中心に様々な音楽を取り込んだサウンドを鳴らしているが、本人たちはエレクトロニック・ミュージックを作っている意識があるという。これは単に、ヒップホップやエレクトロニカの要素も混ぜているということ以上に、音楽の作り方や構成が、そうした視点から出発しているということで、だからこそ彼らの鳴らすサウンドは単なる懐古趣味ではなくフレッシュな魅力を放っているのだと思う。ちなみにリズム隊は非常に良いプレイヤーで、ライヴも熱そうだ。ダップ・キングスのボスコが手がけたホーンとストリングスのアレンジも素晴らしく、とにかく気に入ってます。(鈴木喜之)