“JYANAI?”の「フミヤー♪フミヤー♪」のリフレインを鎮座DOPENESSに任せたところから思わずニヤリ。“HOT CAKE SAMBA”ではTomoko Nagashima from orange pekoeが歌うキュートなメロディとBAKUBAKU DOKINのふたりによるガールズラップの抜群の相性の良さに、FUMIYAらしいプロデューサーとしての嗅覚を感じ取れて嬉しい。先輩RHYMESTERが“Continue?”で花を添えた後、“LOVE 地獄”ではRYO-Zと黒沢かずこが見事な掛け合いラップを。最後にはリミックスでDiplo（！）まで登場。
　
参加アーティストの幅広さが楽しくて、あっという間に聴き終えてしまう一枚だが、これだけのキャラクターを料理して、ダンスミュージックのフルコースを堪能させてくれるDJ FUMIYAはやっぱりすごい。享楽的にみえて、実はダンスミュージックほど奥深いものはない。彼らしくリラックスした空気は全編に流れるが、それでも「そんじょそこらの新人には真似できない」というDJとしてのセンスとスキルをサラリと感じさせてくれるバランス、流石です。（塩澤淳）