ガレージに選ばれし者達

フィドラー『フィドラー』
フィドラー フィドラー
ガッッッレージ!! 既に話題沸騰のシングル“チープ・ビアー”のトップスタートで幕を開けたそこには、隅々まで高圧のガレージ電流が流れまくっている。この分かりやすさはハイヴスの『ヴェニ・ヴィディ・ヴィシャス』(00)を初めて聴いた時の衝撃にも近いものを感じる。2000年代のガレージ・リヴァイヴァルは後に何やら高尚なものへと変遷していったけれども、そもそもガレージとは本能の賜物であり、単純だからこそロックンロールの天賦の素質がほぼ100%優劣を決する音楽であるべきと信じる筆者のようなガレージ馬鹿の同胞諸氏は、本作を聴いた瞬間に細胞レヴェルでこのバンドが「正しい」と確信できるはず。ガレージの語源が含むB級感をここまできっちりポップに昇華した作品も久々だ。それがLA出身の4人組、ウィチタが送り出す最終兵器=フィドラーのデビュー・アルバムである。ウィチタと言えばかつてヤー・ヤー・ヤーズやパターンといった最高のガレージ勢を世に送り出したレーベル故、久々のガレージ・リリースに並々ならぬ意気込みを感じる。2月にはHostess Club Weekenderでの初来日も決定。このバンドのライヴが悪いわけがなかろうが!!(粉川しの)
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