実験&前衛サウンド・メーカーという顔は別にして、ソロでのリーの魅力はニール・ヤングの世界にも通じる曲にあり、それはソニック・ユースの激しい空間をふところ深く拡げる作用をしてきたが、前作はそれを改めて示す名刺代わりのものだった。そして今作はバンドという枠を作ることで、より曲やサウンドの隙間の部分がとても豊かに響き合っていく。単純なノイズやカオスがあるわけではないが(もちろんソレ的なのもある)、そうしたものを徹底的に追求したからこそ得られる真の安らぎが音のそこかしこから流れ出す。やっぱり好きだなぁー、リー。(大鷹俊一)
NYオルタナのエキス
リー・ラナルド・アンド・ザ・ダスト『ラスト・ナイト・オン・アース』
2013年10月23日発売
2013年10月23日発売
ALBUM
実験&前衛サウンド・メーカーという顔は別にして、ソロでのリーの魅力はニール・ヤングの世界にも通じる曲にあり、それはソニック・ユースの激しい空間をふところ深く拡げる作用をしてきたが、前作はそれを改めて示す名刺代わりのものだった。そして今作はバンドという枠を作ることで、より曲やサウンドの隙間の部分がとても豊かに響き合っていく。単純なノイズやカオスがあるわけではないが(もちろんソレ的なのもある)、そうしたものを徹底的に追求したからこそ得られる真の安らぎが音のそこかしこから流れ出す。やっぱり好きだなぁー、リー。(大鷹俊一)