すでに12月4日リリースの1stフルアルバム『LiVERTY』からメジャーへの移籍も発表されている、名古屋発のエクストリーム・ダンス・ラウドコアの精鋭＝サンエルことTHREE LIGHTS DOWN KINGSの2千枚限定ワンコイン・シングル。シーケンスの同期をはじめエレクトロニックな要素を、「武器」とか「飛び道具」とかではなく、痺れるようなギターの爆音や凄絶なスクリームと同様にバンド・アンサンブルの肉体の一部としてごく自然に血肉化した、タフでキャッチーなサウンド。めまぐるしい展開でリスナー／オーディエンスを次々とロックの異世界に誘いながら、その音に触れる者すべてに獰猛なまでのエモーションを沸き返らせるダイナミックな躍動感――といった多彩な要素が、タイトル曲“As I'm Alive”の4分あまりの音世界からも激しくあふれ出してくる。が、何より胸揺さぶられるのは、これだけの情報量の多さと雑食性の高さを誇る音世界の中をバキッと貫く強靭な軸として存在している、ダイレクトな衝動の揺るぎなさだ。この音が時代のど真ん中で鳴り響く日は、もうすぐそこまで来ている。（高橋智樹）