【New Comer】多彩なサウンドと奥深い物語。映画のように音楽を紡ぐAbspannの衝撃

【New Comer】多彩なサウンドと奥深い物語。映画のように音楽を紡ぐAbspannの衝撃

バンドへの強い憧れ、そして、バンドの枠を超える表現欲求。その両方を兼ね備えたニューカマーが登場した。Abspann。シンガーソングライターとしても活動している冴夜(Vo・G)が飛来百胡(B)、蓮(Dr)とともに結成した3ピースバンドだ。Abspannは、ドイツ語で映画の「エンドロール」を意味する言葉。「物語の終わりに流れる音楽。そして、そこから始まる新しい物語。」を掲げ、さまざまなジャンルの音楽と物語を紡いでいくことをコンセプトにしているという。バンドの中心は冴夜。2024年春から活動をスタートさせ、切なくも愛らしい思春期の情景を映し出す楽曲を発表してきた。SNS総フォロワー20万人は、彼女の音楽が確実に支持を集めてきた証左だ。着実にキャリアを重ねてきた彼女だが、心の中では、いつかバンドをやりたいという願望が渦巻いていた。Abspannの結成時に発表された「今、私の音楽に人生を賭けてくれるメンバーに、ようやく出会えた。だからバンドを始める。やりたい音楽を思いのままに、やり続けます」というステイトメントからも、バンドに対する強烈な思いを感じ取ってもらえるだろう。Abspannの音楽的ポテンシャルの高さは、最初の楽曲“放課後bitter blue”によって証明されている。まず耳に飛び込んでくるのは、煌びやかさと焦燥を同時に放つギターフレーズ。しなやかで力強いビートを生み出すドラム、ボーカルの旋律と有機的に絡み合いながら楽曲に彩りを与えるベースラインとのアンサンブルも素晴らしく、バンドであることの必然性が確かに伝わってくる。

心地よい疾走感と切実なエモーションを共存させたメロディとともに映し出されるのは、情熱ともどかしさがぶつかり合う青春という時間。《放課後のチャイム 靴を結ぶ/影ふたつ追い越した》という鮮やかな描写によって、リスナーの胸の内にある青春を呼び起こしてくれる。軸にあるのはもちろん、冴夜の歌声。ピュアな輝き、凛とした強さ、触れば壊れるような儚さを同時に感じさせるボーカリゼーションは完全に唯一無二だ。続いてリリースされた楽曲“Parallel Girl”は、鋭利なバンドサウンドと攻撃的なボーカルが響き合うロックチューン。クールな手触りは“放課後bitter blue”と大きく異なるが、楽曲ごとに表情を変化させ、表現の幅を広げていくのがこのバンドのスタイルなのだろう。まだ幕は上がったばかり。Abspannが生み出す音楽という物語は、我々に未知の感動を与えてくれることになるはずだ。(森朋之)
●リリース情報

デジタルシングル『放課後bitter blue』

【New Comer】多彩なサウンドと奥深い物語。映画のように音楽を紡ぐAbspannの衝撃

デジタルシングル『Parallel Girl』

【New Comer】多彩なサウンドと奥深い物語。映画のように音楽を紡ぐAbspannの衝撃

●ライブ情報

「渋谷音楽祭」


「ZERO NEN」supported by GIGGS



提供:Abspann
企画制作:ROCKIN'ON JAPAN編集部
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