Czecho No Republic@赤坂BLITZ

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メジャー2ndアルバム『MANTLE』をリリースしたCzecho No Republicのツアー「MANTLE TOUR ~2014年宇宙の旅~」。Kidori Kidori 、go!go!vanillas 、The Flickersとのツーマン3本+ワンマン8本、計11公演の全国ツアーのファイナル・赤坂BLITZ公演である。「2014宇宙の旅」というツアータイトルの通り、アイリッシュに通じる透明感を吸収し、UK/USインディロックと共鳴しつつ唯一無二のポップを放つチェコが、様々なタイプの楽曲=世界を展開することで、ソールドアウトを果たした会場内を埋め尽くすオーディエンスをまるごと桃源郷へと連れて行ってくれるかのような、濃密な2時間だった。

Czecho No Republic@赤坂BLITZ
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風船や花などが飾られたステージ上&フロアは色鮮やかで開演前からこちらの高揚感を後押ししてくれる。予定時刻から10分ほど押してSEが流れると手を振りながら姿を見せたメンバーたち。1曲目“Amazing Parade”から武井優心(Vo・B)がその場でピョンピョン跳ねながら唄い、砂川一黄(G)がタカハシマイ(Cho・Syn・Per)や八木類(G・Cho・Syn)と笑顔で顔を突き合わせながら演奏するなど、メンバー自身がこの場を楽しんでいるであろうことがよく読み取れる。甘酸っぱいメロディラインとサイケデリックなシンセサイザーの音も健在だが、以前に比べて山崎正太郎(Dr)&武井によるボトムのたくましさが増した印象。バンドの肉体的な面を浮き彫りにさせつつ、それを土台にしてきらびやかな世界が展開されていく。そんな音像を保ちながら、アルバム『MANTLE』の楽曲を中心に幅広い音楽性を自由自在に行き来してみせる5人。タカハシがリード・ヴォーカルを務める“Field Poppy”のキュートさと八木がハンドマイク片手にステージを歩きながら唄う“JOB!”の対比、転調するたびに熱量を上げていくような演奏が見事だった“幽霊船”、シンセサイザーのスペーシーな音が浮遊感を演出する“Clap Your Hands”など、ボーッとしてたら置いていかれてしまいそうなほど瞬間ごとに目まぐるしく形を変えていっているにもかかわらず、会場の誰一人置いていかないような懐の深いポップさをも感じさせてくれるそのサウンドこそチェコの醍醐味であろう。

Czecho No Republic@赤坂BLITZ
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武井が「共通点があると人同士は仲良くなれるというけれど、今日ここにいるという時点でみんなには10月10日の赤坂BLITZでチェコを観たという共通点ができているはず」という趣旨の話をしたあと、「まだメガネが曇り足りないんですけどファイナルいけますか!? 最後までエンジョイしていこうぜ!」という砂川特有のアジテーションを経て後半戦へ。MC明け1曲目の“ネバーランド”からトップギアの演奏にフロアからもたくさんの腕が上がる。武井が「この5人じゃ足りないのでここにいるみんなで唄ってこの曲を完成させてください!」と言ってから“ダイナソー”に突入する場面もあったが、フロアから合唱が起こるその様子には、バンドの楽曲が「みんなの歌」になっていく瞬間のかけがえのない輝きが詰まっていた。先に披露した“Melody”がメジャー1stアルバム『NEVERLAND』のリリース前夜に生まれた楽曲であることに触れつつ、「5人で演奏していた曲がリリースされるとどこかの町の知らない人も聴いてくれて……」と語り始める武井。「いろんな町でそうやって知ってくれた人がツアーに遊びに来てくれて、今日もこれだけたくさんの人が僕らの音楽で踊ったりするのを見られてよかったです」と喜びをにじませた。そしてステージ後方に垂れ下がるスクリーンに映るアニメーションを背に、組曲的に幾重にも展開を重ねていく楽曲“2014年宇宙の旅”を演奏し、“Changing My Life”で本編フィニッシュ!

Czecho No Republic@赤坂BLITZ
アンコールを求める拍手に応えてまずは砂川のみが登場。『ドラゴンボール』の名シーンのひとつ=ナメック星でクリリンがフリーザに倒されたときに悟空が怒る場面を全力で再現したあとにステージ上に5人が揃うと、アニメ『ドラゴンボール改』のエンディングテーマとして絶賛オンエア中の最新曲“Oh Yeah!!!!!!!”と“ショートバケーション”を披露。アンコールを終えても拍手は鳴り止まず、今度は山崎のみが登場。先のMCでの武井の話になぞらえた「僕とみんなとの共通点はCzecho No Republicが好きだということです」という発言に拍手が湧き上がると、「僕も好きだけどね」と武井。そしてそのまま武井が、メンバーが脱退して3人(武井・八木・山崎)で今後についての話し合いをしたのが赤坂だったこと、赤坂BLITZにOGRE YOU ASSHOLEのライヴを観に行ったときにのちのメンバーとなるタカハシに遭遇したことなど、この地にまつわる思い出を語り、「全部繋がってるんだなあ……」と感慨を漏らす。そして5人での初めてのシングル(リリース当時まだ正式メンバーではなかったが、タカハシ&砂川がサポートメンバーとして初めて参加した作品)からの楽曲“アイボリー”がこの日のラストを飾ったのだった。(蜂須賀ちなみ)

■セットリスト

01.Amazing Parade
02.Call Her
03.Crazy Crazy Love
04.レインボー
05.Field Poppy
06.Summer Love
07.JOB!
08.幽霊船
09.Festival
10.Clap Your Hands
11.Hello, My Friend Sophie
12.Maridabu
13.ネバーランド
14.MUSIC
15.No Way
16.ダイナソー
17.Melody
18.2014年宇宙の旅
19.Changing My Life

(encore)
20.Oh Yeah!!!!!!!
21.ショートバケーション

(encore 2)
22.アイボリー
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