pics by Aki Honma6月2日に、JACKMAN RECORDSからセルフ・プロデュースのミニ・アルバム『From Midnight To Sunshine』(試聴はこちらで→
http://jack.ro69.jp/contents/records/artist/alloff.html)をリリースした5人組、ALL OFFのレコ発パーティー。都内を中心に活動する彼らが今回の晴れ舞台に選んだのは、新宿アシベホールだ。UMBERBROWN、ASHTORAY、SAICE、AVNEL、RISING2ENDらのラウドかつエモーショナルな共演陣は、スクリームあり、美メロあり、アクロバティックなアンサンブルありとスタイルもそれぞれに、ALL OFF企画への積極的な思いがビシビシと伝わる熱いパフォーマンスを見せてくれていた。
そしていよいよALL OFFの登場。松浦奏平(Vo.)による「アシベ、メイクサムノーイズ!」という初っ端からの雄々しい咆哮に、満場のオーディエンスが鋭くレスポンスする。大槻真一(Dr.)が繰り出すソリッドなビートに導かれ、オープニング・ナンバーの “Wake Me Up When The Nightmare Is Done”がスタートだ。『From Midnight To Sunshine』に収められていた一曲。流麗でエモーショナルなメロディを、静から動へと急激に展開してゆくバンド・アンサンブルが支える。コーラスの動の部分でのバンド一体型リフによる突き抜けた推進力はもちろん盛り上がるが、内藤祐貴夫と畑島岳が静の部分で聴かせる、2本のギターの煌めくような美しいフレーズも印象的である。
2曲目は、かつてALL OFFが自主リリースしたEPに収録されたナンバー“falling”。マイクのシールドを左手首に巻き付けて歌う松浦の、メランコリックかつ芯の強いボーカルが映える。彼が歌う歌詞はシリアスな感情にまみれたものが大半だが、今回のステージでは高いテンションを維持しつつも、松浦は隙あらばニヤニヤと笑みを零してしまっている。どうやら、多くのオーディエンスや共演バンドに支えられた今回のパフォーマンスは、彼にとって楽しくて仕方がないものらしい。「実は、自分たちで企画打つの初めてなんですよ。MCもいろいろ考えてて、しんみりした話もしようかと思ったんだけど、この状況じゃ無理! 本当にありがとう! 一緒に歌おう。今日は一緒に何かを残して帰ろう」。
“Behind Your Eyes”のリフ押しでドライブするバンド・サウンドにオーディエンスが弾け、その光景に焚き付けられるようにしてALL OFFは更にボルテージを上げる。内藤と畑島の両ギタリストが、ステージ上を交差しつつ動き回っている。ステージの熱とフロアの熱の相乗効果が、目に見える形でそこに現れていた。
「俺がひとつだけ自信があるのは、もしここに知り合いがいたら、必ず一度は失望させたことがある。それでも友達でいてくれることへの、感謝の気持ちを歌った歌です」。松浦がそう語って披露されたのは、“I’ll Be There”であった。ブレイク部分ではオーディエンスのシャウトとともに拳が突き上げられる。《I’ll be there for you friend.》と執拗にリフレインするコーラスが、こんな光景とも奇麗にシンクロするようだ。とりわけ『From Midnight To Sunshine』に収録されたナンバーの数々はすべて英語詞で書かれているのだけれども、決して音数の少なくないALL OFFのアンサンブルは、松浦の歌詞とメロディを彩り、また支えるように収斂してゆくから、真っ直ぐにメッセージが伝わるキャッチーさをも備えている。
疾走感に満ちた“no understander”ののち、あっという間に辿り着いてしまった最終曲はPVも制作された“Find Yourself”であった。『From Midnight To Sunshine』という感情の物語は、この一曲から始まる。終盤になって越本兼瑛のベース・ラインがますますパンチの効いた唸りを上げ、己に言い聞かせるようでありながら強いメッセージにもなっている歌が放たれる。短い時間の中でステージにすべてを置いてくるような、エキサイティングで華々しいパフォーマンスであった。
オーディエンスがアンコールを求める中にALL OFFが再度登場。「酸欠でアンコールが聴こえなかった。どうもありがとう! 俺たちはこれから全国ツアーに出て、10月2日にここ、アシベホールに戻ってきます。またここで会おう!」と松浦が最後に告げ、そして『From Midnight To Sunshine』の最終トラックでもある“Leaving The Moment (The Daylight)”をじっくりと歌い聴かせるように披露する。陽の光を待ちこがれながら、まだそれは見えない。そんな感情を胸に、新しい一歩を踏み出してゆく。とてもリアルな感覚だ。メッセージを思い切り良く伝えることで人々の心を捉えた、堂々たるステージであったと思う。
ALL OFFは今後、『From Midnight To Sunshine』を携えての長期に渡る全国ツアーに出る。詳細は彼らのオフィシャルHP(
http://alloff.jp/)にて随時発表されてゆくということなので、ぜひともチェックして、ライブ会場に足を運んでみて欲しい。(小池宏和)
セットリスト
1. Wake Me Up When The Nightmare Is Done
2. falling
3. Behind Your Eyes
4. I’ll Be There
5. no understander
6. Find Yourself
EC. Leaving The Moment (The Daylight)