メタリカのラーズ・ウルリッヒ、1986年にクビにされかかっていた?

メタリカのラーズ・ウルリッヒ、1986年にクビにされかかっていた?

アンスラックスのスコット・イアンは1986年当時のメタリカのバンド内でラーズ・ウルリッヒをクビにしようとする動きがあったことを認めている。

スコットは自身の新刊自伝『I’m The Man: The Story of that Guy from Anthrax』の中でこのことに触れていて、先頃出演したコロラド州のFMラジオ局94.3KILOの番組でもこの事実に有無について訊かれ、事実だったと認めているとか。

スコットによれば、メタリカは当時1986年の『メタル・マスター』のツアー中で、ジェイムス・ヘットフィールド、カーク・ハメット、そして当時のベースだったクリフ・バートンの3人はツアーが終わったらラーズをクビにするつもりだとスコットやアンスラックスの面々に耳打ちしたとのことだ。

「俺たちはみんなもうちょっと呆気にとられたよ。だって、あの4人だったからこそあそこまで行けたわけだからね。もうただ、『マジかよ?』っていうね。でも、連中は『そうだよ、ツアーが終わったら新しいドラマーを探すんだよ』って言うだけでね」

しかし、実際にはこのツアーのヨーロッパ・ツアー中にツアー・バスの事故によってクリフは帰らぬ人となり、バンドではラーズのクビどころの事態ではなくなったという。

「みんなも知っての通り、メタリカの実際の歩みは違ったものになり、連中は文句なしに世界でも最大級のバンドになったわけだよ。だから、俺としてはすべて……俺の友人らにとってうまくいったことを嬉しく思っているんだ。ただ、あのバスの事故でクリフが亡くなったのは本当に悲しい事故だったけどね」

なお、スコットとしてはたとえクリフが死んでいなかったとしても、きっとラーズのクビは思いとどまっていたはずだと次のように語っている。

「きっと実際にはそういうことにならなかったはずだと正直思うよ。ツアーはしっかり終わって、きっともっと冷静な判断に至ったはずだと思うし、そういうこともきっと起こっていなかったはずだと心から思ってるんだ。俺はそう思ってるよ」

なお、スコットは自伝『I’m The Man: The Story of that Guy from Anthrax』について、決して暴露本ではないと断言している。

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