J・ホワイト、名誉の殿堂入りしてもホワイト・ストライプス再結成はありえないと語る

J・ホワイト、名誉の殿堂入りしてもホワイト・ストライプス再結成はありえないと語る

先頃、ライヴ活動から遠ざかることを明らかにしたジャック・ホワイトだが、フェスティヴァルをメインにしたライヴ活動に違和感を覚えることや、メグ・ホワイトとはまったく音信不通になっていることを明らかにしている。

ジャックは自身のサード・マン・レコードのサイトでファンとの質疑応答に応えていて、ザ・ホワイト・ストライプス再結成の見込みについて訊かれると「そもそもメグが電話に出ないし」と答えている。さらにメグといつか一緒に演奏することはありうるのかという問いには「ないよ。そんな時はもう過ぎ去ってしまったんだよ」と答えている。あるいはザ・ホワイト・ストライプスがロックンロール名誉の殿堂入りを果たしたら、再結成ライヴもありうるのではないかという問いには「どうかなあ、まずないと思うけどね」と可能性は薄いと答えている。

なお、ジャックは自身とメグの関係は2011年に公式にザ・ホワイト・ストライプスの解散を発表した時点で終わっているとも昨年語っていて、次のように説明していた。

「俺はメグと話をしてる人なんて誰もいないと思うけどね。メグはずっと昔から世捨て人だったからね。俺たちがデトロイトに住んでた頃は、メグと話をするならメグの自宅まで車で行かなきゃできない相談だったんだから、今じゃもうほとんどありえないっていう話だよ」

さらに最近のライヴ活動については次のように語っている。

「たとえば、俺が演奏しているライヴのうちの半分近くは本当ならやりたくないものなんだ。フェスティヴァル出演とかね。でも、やるからには最善を尽くさなきゃならないし、なんとかして触発されていかなきゃならなくなるんだよ」

「特にフェスティヴァルを仕切っている人たちによって俺の人生までが振り回されるようになってくるとすごくやりにくいんだよね。フェスの人たちのオファーは断れるものではないし、すると、それに合わせて自分のライヴのブッキングをしていかざるをえなくなるわけでね。ツアーっていうのは本当にものすごくお金がかさむもので、なんだかミュージシャンっていうのは近頃じゃツアーで稼いでいるっていう間違った先入観がはびこっているのが悲しいんだけど、とにかくどんな規模であっても、ツアーに出るっていうのは大変なことなんだよ……もう俺の残りの人生は、ライヴはやっても椅子つきの劇場のみだから」

さらにジャックは「人知れず作品を書いて、その後結局その作品を世に出さないことにも恩恵というものはあることがあるんだよ」とも語っている。

なお、これ以前に行われたサード・マン・レコードのサイトでの質疑応答でジャックはジェイ・Zの完全有料制ストリーミング・サイトのタイダルに出資者としても参加している理由を説明している。ファンからの、音楽にアクセスするためにプレミアム料金を課金することは公平だと思うかという問いにジャックは次のように答えている。

「じゃあ、きみは最近映画を観に行った映画館でどれくらい入場料金を払った? さらにその映画を製作するのにどれくらいお金がかかったと思ってる? ミュージシャンだけ価値を貶めないでくれよ、しっかり応援してくれよ。レコードを作るのってすごくお金がかかることだし、嘘言ってるんじゃないんだからね、しかも、世の中のどこを探しても誰も映画館は無料にすべきだなんて議論をしかけてるやつなんかいないし、ネットフリックスを無料にしろっていう議論もないよね。音楽が今置かれている状況はすごく流動的なものなんだから、だったらクリエイティヴィティを支える側について、クリエイティヴィティからぼったくるようなことはやめろよ。きみは今支えていくチャンスを目の前にしているんだよ」

さらにストリーミング・サービスからの収入は現実的にどれくらいになるのかという問いへの答の途中でジャックは次のようにユーチューブを批判した。

「誰が作ったのかは知らないけど、大スポンサーから収入を貰うウェブサイトっていうビジネス・モデルでは、そのウェブサイトへの関心や興味をそもそも生み出しているアーティストにはきちんと支払わないことになってるんだよ。生き残ろうとしているアーティストにとってみれば、意味のわからない話だよ」

(c) NME.COM / IPC Media 2015
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする