元クリームのジンジャー・ベイカー、ジョン・ボーナムは自分の足元にも及ばないと語る

元クリームのジンジャー・ベイカー、ジョン・ボーナムは自分の足元にも及ばないと語る

7月31日(金)に『プレゼンス』『イン・スルー・ジ・アウトドア』『コーダ』のリマスタリング再発を行うレッド・ツェッペリンだが、元クリームのジンジャー・ベイカーはツェッペリンはクリームの不在を埋め合わせるだけの存在では到底なかったし、ジョン・ボーナムも自分の足元にも及ばなかったと語っている。

不遜な発言や辛口な批評でもよく知られるジンジャーだが、経済専門誌フォーブスの取材でレッド・ツェッペリンについてどう思うかと訊かれて次のように答えている。

「ジミー・ペイジはいいプレイヤーだと思うよ。レッド・ツェッペリンはクリームが解散した後の不在の穴を埋めたとは思わないけど、でも、連中はたくさん稼いだよね。レッド・ツェッペリンのやったことはたぶん全体の5パーセントくらいは好きかな。いくつかの楽曲は本当によくできてると思う。ただ、俺が嫌いなのは、やたらヘヴィーにゴテゴテに飾りつけた見てくれだけのものなんだよ」

「もう何年も昔にジョン・ボーナムはこう言ってたんだ、ロックンロールにはドラマーは2人だけいる、それはジンジャー・ベイカーと自分だとね。でも、ジョンは俺の足元にも及ばないよ。そもそもミュージシャンじゃないからね。たくさんの人はわかってないけど、俺は音楽の研究をずっとやってきているんだよ。自分の作品だって書ける。1960年から61年にかけてビッグ・バンド・ジャズの作品だって書いてたんだから。俺はドラマーでやっていくには、ドラムの音楽の楽譜をしっかり書けないようじゃだめだと思ってたんだ。楽譜を読むのがあまりにもうまいもんだから、ある時、ビッグ・バンドの同僚から本を2冊を勧められたんだよ。俺はその2冊の内容を同時に習得したんだ。ひとつは基本的な和音の理論についてのもので、もうひとつはそうした理論をどうやってすべて壊すかという内容だったんだ(笑)」

さらにヘヴィ・メタルへの嫌悪感を次のように語っている。

「ピチピチなスパッツみたいなパンツをはいて派手な化粧をしたりする連中を観ているとすごく戻しそうなくらいに気持ち悪くなってくるし、ずっとそう思ってきたんだよ。クリームがヘヴィ・メタルを生んだというようなことが言われているのは知っているけど、そういうことなら、俺は中絶を選びたいね(笑)」

「ヘヴィ・メタルは嘆かわしいし、本当に忌々しいね。本当にただのできそこないだよ。こういう連中は大勢俺のところに来ては『あんたの影響を受けたんだよ、あんたのドラムの大音量にね』とか言うんだけど、こいつらは、俺が自分の演奏も聴けないからあれだけ目一杯うるさく叩いていたんだということさえわかってないんだよ。あれだけうるさく叩くことは腹が立ってくることで、痛々しいことはあっても、楽しいことなんかじゃ少しもなかったんだ。アンプでの大音量とかそういうくだらないことに付き合うために俺はステージで苦しんでいたんだよ。当時はそういうことが嫌いだったし、今ではもっとそうだよ」

(c) NME.COM / IPC Media 2015
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