デヴィッド・ギルモア、ピンク・フロイドは寿命を迎えたと語る

デヴィッド・ギルモア、ピンク・フロイドは寿命を迎えたと語る - ピンク・フロイド 2014年作『永遠(TOWA)』ピンク・フロイド 2014年作『永遠(TOWA)』

およそ9年ぶりとなるソロ・アルバム『飛翔』のリリースを9月23日に控えるデヴィッド・ギルモアは、ピンク・フロイドの「全盛期」はすでに過ぎた、と示唆している。彼はクラシック・ロック・マガジン誌とのインタヴューで、2014年にピンク・フロイドとして新作『永遠(TOWA)』を発表したものの、2008年に亡くなったリチャード・ライト抜きには、この先バンドとして活動を続けていくことはできないと次のように語っている。

「もう終わったんだ。ピンク・フロイドで48年間活動してきて……ロジャー・ウォーターズとの最初の数年間、あと全盛期と言われた何年かの間は、実際に音楽面でも充実していたし、楽しかった……全体の95%がそんな感じだったから……確かに残りの5%は、当時について僕なりの思いや考えがあるけど、だからと言って、そうした自分の偏った考えのせいで、あの充実した素晴らしい年月を台無しにしたくないからね。ただもう終わったんだよ。寿命がきたんだ。これからまた活動するとなると、嘘でしかないし、あとリック・ライトなしで活動するには間違っていると思う」

ギルモアは以前にも、リチャード・ライトがまだ生きていた頃の音源を使って作られた『永遠(TOWA)』について、同作がピンク・フロイドとして最後の作品になることを指摘していた。

また、ベーシストのロジャー・ウォーターズが「自分の好きなことに取り組んで、楽しんでいることを応援している」とも付け加えた。

ピンク・フロイドとしての最後のギグは2005年に行われたライヴ8でのステージとなってしまったが、そのことについても次のように語っている。

「当然、世の中には、ピンク・フロイドという伝説のバンドの演奏を生で聴きたい、生で観たいという人たちがいるのはわかってるよ。でも、これはもう、僕一人の責任じゃないんだ。僕にとっては、ピンク・フロイドというのは、4人が集まって一緒に作り上げた音楽を指す名称でしかないんだよ。ただのポップ・グループで、今の僕には必要ない。あの場所に行く必要は、もうないんだよ」
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