元レインボー/ディオのベーシスト、ジミー・ベインが先週末他界したことが明らかになっている。死因は発表されていない。68歳だった。
ディオやラスト・イン・ラインで彼と活動を共にしたデフ・レパードのギタリスト、ヴィヴィアン・キャンベルは、自身の公式フェイスブックで「本当に残念ですが、僕らの親愛なる友人でありラスト・イン・ラインのバンド・メイト、ジミー・ベインが永眠したことをお伝えしなければなりません。僕に音楽業界での最初の大きなチャンスをもたらしてくれたのはジミーでした。この恩は一生忘れません」と次のように彼の死を悼んでいる。
「ジミーが自身の内なる悪魔と闘ってきたことはこれまでにも伝えられていますが、彼はこの1年半でようやくその闘いに打ち勝って、新作の曲作りやレコーディングに取り組んでいる間も、冴えていてしっかりとやる気に満ちた様子でした。彼はレインボーからワイルド・ホーシズ、ディオ、そしてラスト・イン・ラインまで、素晴らしい作品の数々を残しています。ジミーは僕たちのニュー・アルバムをとても誇りに思っていたし、この作品に対する貢献も計り知れません」
「彼はとても親切で紳士的で寛大な心の持ち主で、僕たちの人生を大いに豊かなものにしてくれました。僕たちはこれからも彼の音楽を通じて、その生涯を讃えていくつもりです」
また、ロニー・ジェイムス・ディオの未亡人で、ロニーのマネージャーでもあったウェンディ・ディオは次のようなコメントを発表している。
「言葉になりません。本当にショックです。レミー(・キルミスター/モーターヘッド)を送り出したばかりだというのに、また一人、伝説を失うことになってしまうなんて」
「ジミーは偉大なミュージシャンであるばかりでなく、思いやりがあり、ハッピーで、愛すべき人物でもありました。ジミーに代わる人なんてどこにもいません。本当に大切な友人を亡くしてしまいました。彼の笑顔が見られなくなって、寂しくなります。どうか安らかにお眠りください。今頃、天国でレミーやロニーとセッションしていると信じたいのですが」
スコットランド出身のジミー・ベインは1975年から77年にかけてレインボーのベーシストを務めた後、ワイルド・ホーシズなどでの活動を経て、ロニー・ジェイムス・ディオの新バンド、ディオに加入。デビュー・アルバム『情念の炎~ホーリィ・ダイヴァー』(1983)から『ドリーム・イーヴル』(1987)までの作品に参加した。89年に脱退したが、およそ10年後に復帰を果たし、『マジカ』(2000)と『キリング・ザ・ドラゴン』(2002)の2作でもプレイしている。
また、ロニーの死後、2012年には同じくディオの初期メンバーであるヴィヴィアン・キャンベル、ヴィニー・アピスらとともにラスト・イン・ラインとして活動を開始し、今年2月にファースト・アルバム『ヘヴィ・クラウン』のリリースを控えていた。