1992年に公開された映画『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』から25年が経ち、2017年、『ツイン・ピークス The Return』として伝説のドラマ・シリーズが復活することとなった。
これからRO69では、この『ツイン・ピークス The Return』をより楽しむための記事を発信していく予定。
今回は、まずは入門編ということで1990年から始まった『ツイン・ピークス』シリーズの変遷を辿っていく。
1. テレビドラマ・シリーズ『ツイン・ピークス』(1990年~1991年)全30話
第1話(序章)パイロット版~第1シーズン(全7話)~第2シーズン(全22話)
架空の田舎町、ツイン・ピークスを舞台に、住人たちの欲望や嫉妬にまみれた複雑な人間関係が展開されていく。ほとんどの場合、1話を1日分として構成されている。全30話なので、約1ヶ月の流れを描いていることになる。
学園の人気者であった17歳の少女、ローラ・パーマーの残虐な遺体の発見、そして、ローラの友人、ロネット・ポラスキーが下着姿で彷徨うシーンから物語が始まる。
彼女の死後、生前のローラ・パーマーには無縁と思われていたコカインや大金などが発見され、住人たちの知らなかったローラ・パーマーの素顔が見え隠れする。
この事件を捜査していくのが、カイル・マクラクラン演じるFBI捜査官、デイル・クーパーだ。
コーヒーとドーナツ、チェリーパイを愛するこのキャラクターは、もちろん『ツイン・ピークス The Return』にも登場、変わらずカイル・マクラクランが演じる。
このシリーズは、シーズン2の最終話でローラ・パーマーがデイル・クーパー捜査官へ告げる、「25年後に会いましょう」という台詞で締めくくられている。
2. 映画『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』(1992年)
ドラマ・シリーズ終了後、翌年に公開された映画版。ドラマシリーズの前日譚となる。
ツイン・ピークスの山中で少女テレサ・バンクスの変死体が発見されるところから物語が始まる。
そして変死体の発見から1年後、学園の人気者として高校生活を過ごす裏で、セックスとコカインに溺れるローラ・パーマーの姿が描かれる。
ローラ・パーマーの素顔に関しては、ドラマシリーズでデイル・クーパー捜査官が暴いた通りの設定になっているものの、ドラマ・シリーズの冒頭に登場した、友人のロネット・ポラスキーが事件に巻き込まれた経緯が初めて明らかになる。
テレサ・バンクスの死とローラ・パーマーの死の関連性が、ローラの死の真相を明らかにしていく。
3. テレビドラマ・シリーズ『ツイン・ピークス The Return』(2017年)
ドラマ・シリーズのツイン・ピークスの25年後を描いていることは公表されているものの、詳しいストーリーはまだ明らかになっていない。主要キャストはそのまま引き継がれ、新しいキャスティングにはモニカ・ベルッチ、アマンダ・セイフライド、ナオミ・ワッツ等が名を連ねるという。
カイル・マクラクラン演じるデイル・クーパー捜査官の好物である、ドーナツを頬張るデヴィッド・リンチの映像も公開されている。
全米では5月21日より放送開始、日本では7月22日よりWOWOWプライムにて放送されることが決定している。