コリィ・テイラー、鬱病に苦しむ人たちを「腰抜け」と呼ぶのは「あまりにも大人気がなさすぎる」


米音楽サイト「Loudwire」のインタビューに答えたコリィ・テイラーが、自殺について自身の考えを語っている。

コリィ・テイラーは鬱病に苦しんでいた過去を数年前に告白、今年には幼少期に知り合いから性的暴力を受けていたこと、そしてそのことが原因で自殺未遂も図ったことを告白している。

インタビューで「クリス・コーネルやチェスター・べニントンの件を受けて、彼らのことを『腰抜け』と呼ぶ人たちがいます。これまで鬱病や自殺について発言をしてきた立場として、この言葉に対してどう思っていますか?」と尋ねられたコリィは、以下のように語っている。

『腰抜け』なんて呼ぶのはあまりにも大人気がなさすぎる。そういう風に言ってしまうのは簡単さ。この問題がどんなに深刻なものなのか考えなくて済むからね。この事実に背を向けて、何事も起こってないフリをすればいいだけなんだから、そういう(腰抜けなんていう)ものだって一方的に決めつけるのは楽だよ。

でも、彼らは苦しんでるんだ。鬱病に悩んでいる人たちは、ほとんどの場合常に苦しみを抱えてる。苦しみには波があるんだ。(苦しみの)波が満ちたり、引いたりってね。そして時には、その波がなかなか引いてくれないこともある。


そして最後には、「頼れる場所があるんだ。知り合いのところでもそうでないところでも、手を貸してくれる団体もあるし、施設もある。話を聞いてくれる人たちがいるんだ。とにかく話を聞いてもらえればって感じる時もあるからね。あなたは腰抜けなんかじゃない。1人ぼっちでもない。必要な助けを求めるんだ。方法はたくさんあるから」と、団体や施設も紹介できると話した。


今回のインタビューでは特定の人物の名前は挙げられなかったが、「腰抜け」という言葉は、チェスター・ベニントンが自殺で亡くなった際、KOЯNのギタリストであるブライアン・ウェルチがFacebookへの投稿の中で使用し賛否両論を巻き起こしていた。


「チェスターは古い友人で、何回も一緒に遊びに行ったりしたこともある仲だし、彼とものすごく親しい友だちも知ってるけど、正直言ってこれはさすがに頭に来た! 子どもたちやファンがいるのに、どうしてこんなことができるんだ? 自殺にはうんざりだぜ! 鬱病や精神病とは俺も闘ってきたし、同情してやりたいとも思うけど、イライラしすぎてそれもできないね! もう充分なんだよ! 子どもたち、ファン、そして自分の人生を投げ出すなんて、腰抜け野郎もいいとこさ! 」