なお、若月は自由テーマ:ポスター部門(A部門)にて6年連続となる入選、また佐藤は自由テーマ:マルチグラフィック部門(D部門)にて初入選となる。さらに佐藤は、初入選と同時にD部門の奨励賞も受賞した。
今回の「第102回二科展」に応募された作品数は合計1,004作品にのぼり、その中からの入選作品は352作品、さらに入賞作品は32作品となっている。6年連続入選した若月は、「6年連続の入選は本当に嬉しい限りですが、年々楽しさよりも難しさを感じています。今回もなかなか時間が無い中でしたので、時間がある時に作り続けていたいくつかの作品を合わせて完成させました。人間が植物を育てているのではなく、植物が人間を育ててくれている、という事をテーマに描きました」とコメント。
初入選・初入賞し、現在も美大に通う現役女子大生の佐藤は、「若月さんが毎年「二科展」に入選されていた事は知っていて、私も挑戦しようと今回応募させて頂きました。初入選・初入賞はとにかくビックリです。グラフィックだけでなく、最近ではカメラにも興味があり、歩きながら街の風景をよく撮影しています。今回の作品は、あえてフィルムカメラを使用して、都会的な東京にレトロなエッセンスを加える事をテーマにしました」と語った。