【速報】ZAZEN BOYS、MIYA(385)参加の「第4形態」の東京初演を観た


昨年12月で脱退した吉田一郎に代わり、沖縄在住ハードコアファンクバンド・385からベーシスト=MIYAを迎えた、新体制ZAZEN BOYSの東京初ライブ「LIQUIDROOM 14th ANNIVERSARY ZAZEN BOYS MATSURI SESSION」。当然ながらリキッドルームは超満員。

向井秀徳/アヒト・イナザワ/カシオマン(吉兼聡)/ひなっち(日向秀和)の4人でロック衝撃映像集の如き異形の音像を鳴らし始めたZAZEN BOYSは、アヒト→松下敦の交代を経た「第2形態」、ひなっち→吉田一郎の「第3形態」、とその編成を新たにするたびに最適な形で進化を遂げてきたし、第3形態の超硬質&重量級のZAZENサウンドも最高だった。
が、MIYAのしなやかな猛獣のようなベースプレイを擁した今回の「第4形態」は、これまでのどのフォーメーションとも異なる肉体性と躍動感を獲得していたし、居合抜きの如き峻厳なアンサンブルの中にも情感豊かな色彩が感じられた。

MIYA自身もベースの弦も切れるほどの熱演を繰り広げていたし、「沖縄から、ZAZEN BOYSにMIYAが入りました」の向井のコールからも、新体制での仕上がりっぷりが確かな手応えとともに伝わってきた。胸躍る季節がまた新しく始まった。(高橋智樹)