「少女」という単語は言わずもがな向井秀徳を象徴するワードだが、これほどまでにダイレクトに言葉の意味が鋭く突き刺さってくるような体験は、これまでになかったような気がする。
歌詞を見れば一目瞭然、戦争の悲惨さを歌った歌だが、先日公開されたインタビューを読んでもらえばわかる通り、実はウクライナ情勢を受けて書かれた曲というわけではない。それでも、12年ぶりのアルバムリリースという歴史的なタイミングで、こうして曲が時代とリンクしていくのには運命的なものを感じてしまう。
いかにして“永遠少女”という衝撃作が生まれたのか、どのような想いで12年ぶりのアルバム『らんど』を完成させたのか、コロナ禍での葛藤も赤裸々に語られた向井秀徳のインタビューを、ぜひ作品とあわせてチェックしてほしい。(有本早季)