3人のソングライターがいることでバラエティ豊かな楽曲が多いことも魅力のひとつですが、作詞作曲やアートワークなど4人全員にそれぞれ役割がしっかりあるので、大前提バンドや楽曲に対しての理解度が4人ともものすごく高くて「帝国喫茶にしかできない表現」とまっすぐ向き合っているバンドなんです。
杉浦さんのこの発言にもある通り、自分では書かないような歌詞を疋田さんと杉崎さんのふたりが書き、それを深く理解して歌うことで表現者として伸びしろがあると言い、逆に疋田さんと杉崎さんは自分たちが歌わないからこそ、杉浦さんが歌うことをイメージして曲を作る。そしてアクリさんは3人が作った楽曲に込められた想いを汲み取って、そこで感じた想いや表現をアートワークに落とし込む。一人ひとりが帝国喫茶のために役割を全うすることでバンドとしての表現の幅がどんどん広がり、ともに成長していっているんだと感じました。帝国喫茶っていうものを表現するいちばん前に立つ人間として、誰よりも曲のことをちゃんと理解して歌いたいと思っているので、「ほんまにわからん」って思うまでは自分で考える。で、ここの歌詞がどうしてもわからないっていう時は、逆にそこが自分にはまだ見えてない部分なわけで、表現する人間としての伸びしろだと思うんですよね。
今回JAPANでは初めて4人全員揃ってのインタビューを実施したのですが、お互いに照れながらもそれぞれが生み出す作品のよさを褒め合っていて、お互いの立場を深く理解し尊敬し合っているのがすごく伝わり、話を聞いていて心があたたまるインタビューとなりました。
帝国喫茶のよさが大爆発した今作とバンドの魅力が沢山伝わるインタビューとなっているので、現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』5月号とrockinon.comを是非チェックしてください!(伊五澤紗花)
『ROCKIN'ON JAPAN』5月号のご購入はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。