スコット・ウォーカーが逝去。享年76歳

元ウォーカー・ブラザーズのスコット・ウォーカーが、76歳で亡くなったことがわかった。

「The Guardian」によると、スコットのレーベルである4ADが訃報を発表したという。なお、死因は明らかになっていないそうだ。


1960年代からスコットが参加していたバンド、ザ・ウォーカー・ブラザーズはカリフォルニアで結成され、1965年にはマーキュリー・レコードと契約を締結。その後、イギリスへ移住しフランキー・ヴァリの“太陽はもう輝かない (The Sun Aint Gonna Shine Anymore)”やジェリー・バトラーの“Make It Easy On Yourself”など、カバー曲で自身の大ヒット作品を生み出している。一時期は、ファン・クラブの会員数がザ・ビートルズを上回るほどだったとのこと。

バンドが商業的に成功を収めると、スコットはバンドを辞め、多くのアーティストに影響を与えることとなるソロ・アルバム『Scott 1』、『Scott 2』、『Scott 3』、『Scott 4』をリリース。その後、1995年には『Tilt』、2006年には『The Drift』をリリースし、それまでの自身の音楽ジャンルの幅を広げるような作品も残している。


なお、2018年にはナタリー・ポートマン主演の映画『Vox Lux(原題)』の音楽を手がけており、これがスコットにとって最後の作品となっている。