同映画は、2008年に雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載されていたタナダユキ原作による同名小説が映画化されたもの。原作者が自らメガホンを取り、ラブドール職人の主人公・北村哲雄を高橋一生、その妻で胸の中の秘密を打ち明けられない妻・園子を蒼井優が演じる。なお、never young beachは主題歌に加え、劇中歌も手掛けている。
【never young beach コメント】
自分たちのつくった曲が映画館で流れるという経験がないのでワクワクしました。映画の本編が終わり、エンドロールを観ながらエンディングの曲を聴いている時間が実は一番脳みそから何か出ている気がするんです。見終わってジュワーといろいろ実感するというか。あの時間に自分たちが関われるなんて。そんな気持ちがあったので主題歌のオファーを頂いた時は単純に嬉しかったです。
映画から受けた印象は、余白があって、凄く素朴。だからこそ役者さん、音、映像、様々な個性を感じられました。
人間、誰かを愛しても様々なすれ違いがあると思います。ベストな状況は少しの間。日々の中、互いに変わっていき、ぶつかる。それでいいと思うんです。正しさだけが人を救うわけじゃない。疲れちゃう。どんな状況になっても受け入れ、楽しみ、互いの違いを理解出来たら。
愛するということは許すということなのかな。そんなことを思い作りました。
【高橋一生 コメント】
(主題歌をnever young beachさんが手がけるとお聞きになった際のお気持ち)
えー!
(主題歌を聞いたときの感想)
兄だけど。好きです。
【タナダユキ監督 コメント】
never young beach を知ったのは3年近く前のこと。彼らの作る曲には新しさと同時に、どこかノスタルジーがありました。とっつきやすいのに、一筋縄ではいかない豊かさ。ひねくれてなんかいないのに、でもやっぱりちょっとひねくれているような可愛げ。いつか何かの映画で主題歌をお願いしたいなとずっと思っていて、ようやくそれが叶いました。
初めて完成した主題歌を聴いた時、その詞や曲、歌声が、主人公の哲雄の哀しみや後悔をもやさしく肯定してくれているようで、深くあたたかく胸に響き、感極まりました。最後の一音が終わるまでが、映画「ロマンスドール」の世界です。この曲が沢山の人に届きますように。
●映画情報
映画『ロマンスドール』
2020年1月24日(金)全国公開
脚本・監督:タナダユキ
原作:タナダユキ『ロマンスドール』(角川文庫刊)
出演:高橋一生、蒼井優、浜野謙太、三浦透子、大倉孝ニ、ピエール瀧、きたろう、渡辺えり
©2019「ロマンスドール」製作委員会
配給:KADOKAWA