ヴァン・ヘイレンの初代フロントマンだったデイヴィッド・リー・ロスは、11月上旬に故エディ・ヴァン・ヘイレンに捧げる楽曲“Somewhere Over the Rainbow Bar and Grill”を発表。最新インタビューでデイヴィッドは、同楽曲に隠された思い出を明かした。
この曲は、約6年前にデイヴィッドがギタリストのジョン5(元マリリン・マンソン)とコラボし、レコーディングされたもの。未発表曲だったが、エディの他界後に公開された。
「Variety」のインタビューによると、デイヴィッドはロサンゼルスのハリウッドにあるハードロック・バー「Rainbow」の横を通り過ぎたときに、エディに捧げる曲を書こうと思ったという。
「実は地元の有名なバーを通り過ぎたときに、おが屑の匂いがしてさ。それから、マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』で描かれるレモンのマドレーヌを彷彿とさせる匂いもして、その香りでたくさんのことを思い出したんだ」
楽曲“Somewhere Over the Rainbow Bar and Grill”には、《You know the smell of fresh sawdust when they first throw it on the floor(新鮮なおが屑を、最初に床に投げたときの香りを知ってるだろ)》という歌詞が登場する。
また、デイヴィッドはエディの追悼式があったら「エディの想い出は、『床の新鮮なおが屑の香り……』という言葉で始まるだろうな。少なくとも俺にとっては、それがストーリーの始まりなんだ。俺たちが演奏した場所は、どこでも床が爽やかなおが屑の香りがしたからだ」と、その香りと思い出について話した。
なお、“Somewhere Over the Rainbow Bar and Grill”のジャケット写真には、「やあ、エド。君のことが恋しくなるよ。あの世で会おう」というメッセージが綴られている。
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