ロバート・プラントとプリンス、過去に何度もお互いに対する敬愛の念を公言していた


レッド・ツェッペリンの元フロントマン:ロバート・プラントと故プリンスが、お互いに対する敬愛の念を何度も表明してきたことについて、その歴史を「Ultimate Classic Rock」がまとめているので紹介する。

1980年代後半にロバートはテレビ番組のインタビューで、プリンスを次のように絶賛していたという。

「私は、あまり多くの人に対して怖気づいたりしないが、人から感銘は受ける。おそらくプリンスは、最も深く感銘を受けた人物だろう。彼は信じられないほど独創的だが、既存のアイディアも多く利用している。彼は過去のあらゆる分野を踏襲しながらも、すべてをブレンドしてその分野を押し広げているんだ。かなりプリンスはパワフルだから、彼と一緒に仕事をしたいかどうかわからないね。おそらく、私は彼にビビってしまうんじゃないかな」


対するプリンスも、過去に何度もレッド・ツェッペリンへの愛を公言している。1985年にプリンスがリリースしたアルバム『Around the World in a Day』について、「サイケデリックな作品だと言われることが気になりますか?」と質問されたプリンスは、レッド・ツェッペリンを例に出してこう答えていたそうだ。

「気にしないよ。最近の歴史ではその時代(70年代)が、唯一(サイケデリックな)歌とカラーを届けたからだ。例えばレッド・ツェッペリンは、曲ごとに違う気持ちになれるからね」


そして、2003年にプリンスは、ラスベガスでライブ・レコーディングしたレッド・ツェッペリンの曲“Whole Lotta Love”をリリース。さらに、2000年代にプリンスは“Whole Lotta Love”を何度も演奏し、2007年には同楽曲のインストゥルメンタル・バージョンをレコーディング。そのバージョンは奇遇にも、数ヶ月後にレッド・ツェッペリンが最後の再結成ライブを開催したロンドンのO2アリーナで収録されている。



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