25周年のROCK IN JAPAN、5年ぶりのひたちなか、8月蘇我と合わせて計10日間の大トリ。これが、サザンオールスターズ最後の夏フェスのステージ。これ以上ない舞台の上で繰り広げられた、圧巻の100分19曲。間違いなく日本のフェス史、野外イベント史に永久に刻まれる、特別な一夜だった。5万人の参加者、アンコールでサプライズ登場してくれたこの日出演の6組のアーティスト、スタッフ・関係者含め会場にいたすべての人たちが、この空間、この時間を共有できていることに興奮していた。そんな極度の非日常の中、桑田佳祐は何を思いあの場に立っていたのか。そこからの光景はどう見えていたのか──。イケイケの時代ばっかりじゃないし、今は今で、5万人一人ひとりが大変な時代なんだろうなあということも感じて。
その人たちの想いがああいう風を吹かせたというかね。
ロッキンの、ひたちなかの風を感じました
フェス終了から数日後、桑田佳祐に会いに行った。どうしても直接話を訊きたかった。
インタビュー=海津亮(Jフェス総合プロデューサー)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年12月号より抜粋)
『ROCKIN'ON JAPAN』12月号のご購入はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。