2024年10月9日、初の日本武道館ワンマン「ハンブレッダーズ ワンマンライブ 放課後Bタイム ~15th Special~」を開催したハンブレッダーズ。今年結成15周年イヤーを迎えた彼らは3月に地元・大阪の大阪城ホールにて初のアリーナワンマンも開催しているが、今回の武道館公演は、集大成的なメモリアル感のあった大阪城ホール公演とはセットリストも変わり、バンドの現在地と未来を照らすライブとなった。ハンブレッダーズというバンドが持つ音楽的な豊かさ──パンクの衝動も、ダンスの躍動も、バラードの煌めきも、そのすべてが温かく華やかに照らし出され、その奥から誰にも汚すことのできない魂が、リアルと祈りの両方を抱えて純粋に発熱する。そんな素晴らしいライブだった。「ロックバンドってなんなんだろう?」って、人の数だけ答えはあると思うけど、
「自分はこう思うよ」ということを日本武道館で言うべきだと思った
本稿では、その武道館ライブのレポート、そして、なんと武道館の翌日(!)に時間を割いてくれたメンバーに話を聞いた超レアなインタビューで、ハンブレッダーズの今を捉えようと思う。インタビューでは武道館公演についてはもちろん、アルバム『はじめから自由だった』以降の新曲群──“⚡”、アニメ『鴨乃橋ロンの禁断推理』2nd Season オープニング主題歌“フィードバックを鳴らして”、そしてドラマ『デスゲームで待ってる』主題歌“アクション!”を軸にバンドの最新モードを追った。「受け入れること」と「抗うこと」──そのふたつの状態の狭間から、新しい「自己」や「時代」との対話を始めているバンドの現在地を生々しく感じてもらえるだろう。
インタビュー=天野史彬 撮影=マスダレンゾ
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年12月号より抜粋)
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