『虎に翼』ロスを引き摺る真っ只中の9月29日、米津玄師は自身のXアカウントでこんな投稿をした。「明日朝10時に発表するもんがあります。新曲ではありませんが個人的に上がるやつです。よろしく!」。なんだなんだ。新曲でもないというのが余計に気になる。そして翌30日、予告通りに公開されたのは、高品質フルアニメーション仕立てによるミュージックビデオ“ドーナツホール 2024”であった。米津がハチ名義で投稿したオリジナルバージョンMVから約11年という歳月を経て、“ドーナツホール”が壮大なストーリーとともに生まれ変わった。
あまりにも語るべきこと/語りたくなることが多く、多くの米津/ハチファンも騒然となった“ドーナツホール 2024”だが、まずは事の経緯から整理しておこう。今回のプロジェクトは、かのベルギー生まれのチョコレートブランド=ゴディバから、“ドーナツホール”をモチーフにした商品を製作したい、という打診があったことからスタートしたそうだ。(以下、本誌記事に続く)
文=小池宏和 撮影=堀越照雄
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年12月号より抜粋)
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【JAPAN最新号】壊れていても構いません──ハチと米津玄師の世界観が交錯するコラボプロジェクト“ドーナツホール”、そして心臓の鼓動が導く物語“Azalea”へ
2024.10.30 12:00