Vaundy、25歳。改めて考えるともはや驚異的な存在と言わざるを得ない。あれほど高く評価され、あれほどの数の楽曲を連発し、あれほどのタイアップをこなし、それらが常にランキングに躍り出て、MVも監督し、そして全国ドームツアーも全公演ソールドアウトで完遂した。これまでの日本のアーティストのスケール感を超えている。「革命の前の沈黙」って呼んでるんですけど、
大きなことが起きる直前とか起きた瞬間に人は止まるんです。
その「サイレンス」の状態にすごく大事なことを考えてたりする
そしてさらに、Vaundyが驚異的なのはその制作姿勢においてだ。彼の楽曲制作は常に彼の思想から生まれたロジックやコンセプトに基づいて行われる。気分や感性やひらめきが主役になることはなく、曲作りの時点でまず向き合うべきテーマを設定して、そのテーマに相応しいロジックを展開しながらそのロジックそのものを曲に落とし込んでいくという極めて日本では特異なやり方だ。ロジックを美しく鳴らす、という創作。それは実はポップミュージックの本質で、ポップスは気分や感性の表現と捉えられがちだが、本当に普遍的で優れたポップスはビートルズの時代から常に思想とロジックが鳴っているのだ。Vaundyはその次元に立っている。
この別冊特集では、あの超ハイパーなスケール感とパワー感で日本中を圧倒したドームツアー「SILENCE」 をロングレポートで振り返りながら、ツアー最終日直後のVaundy本人のロングインタビューでツアーのこと、これからのこと、そして今年も続々とリリースされている新曲群に潜む「ロジック」をしっかりと語ってもらった。前のめりで楽しんでください。
インタビュー=山崎洋一郎 文=小川智宏 撮影=日吉"JP"純平
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年6月号より抜粋)
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