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シンディ・ブラックマン(レニー・クラヴィッツ/サンタナなど)
おそらく、本誌の読者がシンディ・ブラックマンのドラムを初目撃+体験したのは、レニー・クラヴィッツの来日公演ライブのどれかだろう。
“自由への疾走”のMV中でも『マトリックス』のキャラみたいにクールな姿で演奏していた彼女がレニーのツアー・バンドに大抜擢されたのは、1993年のこと。それ以降は04年まで欠かさず彼のツアーに参戦し、たびたびの日本公演でも、ラブ&ピース全開なグルーヴで何度も会場をどよめかせてくれたものだ。
そんなレニクラ・バンドに加え、これまで数多くのレコーディング作品にセッション・ドラマーとして参加してきた彼女。そのほとんどはジャズ畑の作品で、ファラオ・サンダースやロン・カーターなど、伝説級のアーティストたちとの素晴らしい共演歴も多い。ただ単純にファンキーというだけじゃなく、彼女が生み出すリズムには高度のスピリチュアリティ(精神性)があり、だからこそ誰もが「深く」魅了されるのだ。
2010年には、ラテン・ロック界のスーパー・ギタリスト、カルロス・サンタナとの結婚というおめでたいニュースも発表。近年は、サンタナ&アイズレー・ブラザーズの夢のコラボ作(17年発表)など、サンタナ作品の中で重要なポジションを担いつつ、今年9月には久々のソロ・アルバムもリリース予定とのこと。そのスピリチュアルな探究心は、まだまだ終わりそうにない。(内瀬戸久司)
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