ジョアンナ・ニューサム、ガガ現象に疑問符


シンガーソングライターでハープ奏者でもあるジョアンナ・ニューサムもまた、M.I.A.同様、昨今のレディー・ガガ・ハイプにうんざりしているらしいとピッチフォークが伝えている。というのは、現在世界最高ファッション・リーダー的なこのポップ・スターについて、ジョアンナはガーティアン紙でこう語ったからだ。

「レディー・ガガの自分自身のプレゼンの仕方を見て、それがあたかもレディー・ガガのソングライティングに高い知性が備わっているということまで示唆していると考えるような、ものすごく怠惰な発想がはびこっていることにびっくりするわよね。彼女のイメージへのアプローチはとてもおもしろいと思うけど、でも、あの音楽からはサイリュームを振る音しか聴こえてこないし。ちょっと賢そうな音楽ジャーナリズムとかでも、まるで彼女が新しいマドンナだってベタ褒めなんだけど。そもそもわたしはマドンナなんて少しもすごくないという意見の持ち主だし、だから、いいんじゃないとは思うけど。レディー・ガガは確かに新しいマドンナかもしれないけど、マドンナなんてそもそもただのバカじゃんっていう」。

このコメントにはジョアンナがこれほどの毒気を吐いたことがあっただろうかとピッチフォークも驚愕。ちなみにジョアンナはその後、ガーディアンにメールを送り、さらに自分の言いたかったことをもうちょっと冷静に補足したそう。

要するにレディー・ガガの「音楽について言えば、ほかの派手なパターンを踏襲するポップ・ミュージックとなんら変わらない」と言及。イメージについては「結局、自分のセクシュアリティをマーケティングしているだけ」なのだが、そのセクシュアリティも「ピーチズやグレイス・ジョーンズに較べれば貧弱なだけで、結局はスパイス・ガールズのアート系でしかない」とまとめた。さらに「マドンナはただのバカ」発言に関しては前言撤回。「ここ10年くらいのマドンナの音とマドンナ自身が本当に退屈になってしまったのでそう口にしてしまっただけで。でも、ひとつ明白なことがあるとすれば、マドンナがバカってありえないということね」。