ステレオフォニックスの元ドラマーのスチュアート・ケーブルが6月7日の早朝、死亡しているところを発見された。享年40歳だった。
スチュアートはエイバーデアにある自宅で死亡しているところを7日の朝5時30分に発見された。サウス・ウェールズ警察はスチュアートの死を確認しているが、死因はまだ定かではない。
スチュアートの母親のメイブルはスチュアートの死についてウェールズオンラインにこう語っている。「スチュアートはこれまでも世界中をバンドのみなさんと一緒に旅をしていて、わたしはそういう時にいつもバカみたいに心配ばかりしていました。それがようやくスチュアートが腰を落ち着けたらこんなことになってしまって。まだ、まったく実感が湧きません」。
兄弟のポールはこう語っている。「今のところ、何も申し上げることはありません。すべて警察に任せているところです」。
その一方で、ステレオフォニックスのボーカルのケリーはデイリー・テレグラフ紙にスチュアートが先日誕生日を迎えたばかりだったのでビールで祝杯を上げる予定になっていたと語っている。
「先週、携帯メールで誕生日を祝ったんだけど、そうしたら『40になるまで生きるとは思わなかった』っていう返事が来たから、『おまえなら100まで生きるよ』っていう返事を送ってやったんだよ」
さらにケリーはこう加えた。「ものすごくショックだよ。ちょうど朝の8時半くらいに叔父の葬儀に出かける用意していたところに、スチュアートの弟のポールから電話が入ったんだよ。本当だったら、今日、ぼくはスチュアートとパイントを引っかけに行く予定になってたんだ。スチュアートの誕生日祝いも兼ねてね」。
スチュアートは03年にステレオフォニックスを脱退しているが、その後ケリーはスチュアートとの関係を修復し、何年も親しく付き合ってきたという。
「過去5年くらいずっとよく言葉も交わしてきたからね」とケリー。「バンドとかが解散したりすると、たいがいの場合、当事者には結局なにが問題だったのかよくわからなかったりするものなんだよね。でも、ぼくとスチュアートとの間では、意見の衝突とかも、1年くらいの間ですべて解決したんだよ」。
同郷ウェールズ出身のマニック・ストリート・プリーチャーズも追悼の意を発表している。「スチュアートに会うと、いつも満面の笑みを浮かべてその場を別れることになっていました。ものすごく懐の大きな人物で、そんな性格はスチュアートのドラムにもよく表れていました。この先、どれほどその死が惜しまれることでしょうか。スチュアートのご家族と友人に心からのお悔やみを申し上げます」。
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