元オアシスで創設メンバーでもあるトニー・マッキャロルはノエル・ギャラガーに批判的な回想記を出版することで「世界的なブランド・メーカー」を敵にしたように感じると語っている。
トニーは近く『Oasis: The Truth』というオアシスでの自身の経験を綴った回想記を刊行する予定だが、その中で自身が95年にクビにされるまで幾度となく繰り返されたノエルとの争いについて触れられている。トニーは、初期のオアシスについての自身の見方は一般的なバンドについての見方やノエルのイメージとは相容れないものになっているだろうとNMEに語っている。
「きちんと語っておきたいことがたくさんあるんだよ」とトニーは説明する。「オアシスにはちゃんと受け取ってもらいたいもうひとつの側面があるんだ。あるいはほかのバンド・メンバーのことを1度でいいからきちんと認識してもらいたいというか。たったひとりの人間がすべてを成し遂げたわけじゃないんだからさ」。
ノエルはトニーがバンドを後にしてからトニーをさんざんこき下ろしてきていて、トニーはこの本がファンの間でも摩擦を起すかもしれないと語っている。
「俺は世界的なブランド・メーカーを敵に回したようなものなんだ」とトニーは語る。「でも、最終的にはこれは自分のためにやってることなんだよ。これはささやかな俺の意見で、そんなささやかな人物を代表して俺はこれをやってるんだ」。
いずれノエルと和解することは考えられるのかという問いに対してはこう答えた。「それはどんなことがあっても、無理だね。俺の意見ではね。ノエルは結局、ノエルだからね。あんなやつから詫びのひとつでも引き出せたらすごいよ……」。
それからトニーはこう続けた。「でも、俺は何度も和解のきっかけを作ってはきたんだよ。本当にね。その時の問題がなんであろうと、俺はいつもその場を丸く収めようとしてきたんだ。どんなことであってもね。でも、ノエルは絶対に自分から折れるようなやつじゃないから」。
トニーは91年にレインに加入。リアム・ギャラガーが加入するとバンド名はオアシスに改名され、その後、ノエルも参加した。伝記『Oasis: The Truth』は11月22日発売予定。もともと『Oasis: The Noel Truth Is Nothing Like the Truth(オアシス:ノエルの真実は真実とは丸違い)』というタイトルだという触れ込みだったが、改題した模様だ。
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