『ロッキング・オン』4月号で大特集されているボブ・ディラン、フォークからロックへの移行期、その時期のライブに欠かすことの出来ない存在となったのがザ・バンドだ。
中でも彼らがバックに付いた66年の英公演は伝説となるほど各所でブーイングも浴びたものだったが、それから5年後にザ・バンドが再びイギリスを訪ねた頃には、グループへの評価は世界中で圧倒的なものとなっていた。そうした激動期の貴重なインタビューが同じく4月号に掲載される。
リーダー的存在だったロビー・ロバートソン(G/ソングライティング)自身の音楽的なルーツからグループ結成の経緯、ディランとの最初の英ツアーの詳しい様子や、各メンバー、とくに先日亡くなったガース・ハドソン(Key/Sax)への思いは、改めてこのグループの絆の深さを見せつけてくれる。
またリック・ダンコ(B/Vo)の語るウッドストック・フェスの様子など、あの時代を最前線でくぐり抜けてきたメンバーたちならではのリアルな言葉にあふれ、まさに4月号の特集を豊かに膨らます必読ものとなっている。(大鷹俊一)
ザ・バンドの記事が掲載されるロッキング・オン4月号