オッド・フューチャーのレフト・ブレインが女性カメラマンをライヴ中にひっぱたいて批判の的に

メロウハイプ『Blackendwhite』

オッド・フューチャー(OFWGKTA)のメンバーで、メロウハイプの一員でもあるヴァイロン・ターナーことレフト・ブレインはニューオルリーンズの音楽フェスでライヴの際に女性写真家の顔をひっぱたいたことで大きな批判を受けている。

オッド・フューチャーは10月29日から30日にかけて開催され、ザ・ラカンターズ、ブリンク-182、サウンドガーデン、スヌープ・ドッグ、ザ・ミーターズらが出演したヴ―ドゥー・エクスペリエンス・フェスティヴァルに参加したが、30日のそのパフォーマンス中にバンドのライヴを撮っていたフリー写真家のエイミー・ハリスに暴行を働いたという。

ライヴ中、タイラー・ザ・クリエイターがステージ前のフォト・ピットで撮影をするカメラマンの一団への嫌悪感を表明し、「ファンから見れば不公平だ」と言ってはカメラマンらに撤去するように伝えていたという。

その後、レフト・ブレインはカメラマン一団に向かってペットボトルの水を投げかけたり、カメラを押し戻したり、蹴ったりして挑発していくうちにハリスの顔を引っぱたいてカメラを地面に叩き落としたという。

ハリスは次のように語っている。「これまでライヴ写真は数多く撮ってきていますし、バンドがカメラ隊に水を投げかけたりするのにも何度も対応してきてますが、でも、今日みたいなことはまさか予想していませんでした。ピットでの男女比は大体20対1くらいで、ピットのなかは女性と較べてはるかに男性で溢れています」。

その一方で、オッド・フューチャーの広報は「インターネットで出回っている批判はまるで見当違いな言いがかりです」とビルボード誌に語っている。「これまでオッド・フューチャーがライヴで写真撮影を試みるカメラマンたちと愛憎関係を繰り返してきたことは公然の事実ですから。取材陣には当たり前のように最前でのスペースを与えられるわけですから、グループとしては単純にそこにファンも入れてあげたいと思っているだけなんですよ。これまで何度もやってきているようにグループは何度もまずはカメラマンに退去するように伝えて、その後、ヴァイロンがカメラ何台かに向かってひっぱたいたのであって、人に向けてひっぱたいたのではないのです。この状況を利用して女性を狙い撃ちにしたとほのめかすのは、不穏当な発言で情報操作に近い行いでもあります」。

なお、ハリスは自身の撮影機材はなんの損害も被っていず、今回の出来事を法的に訴えるつもりもないと明らかにしている。

また、オッド・フューチャーは来年度から自身で出演するリアリティ・テレビ番組を製作しているといわれていて、製作には『ジャッカス』のスタッフが加わっているという。番組タイトルには『Loiter Squad(たむろ隊)』が予定されている。


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