エイミー・ワインハウスの『ライオネス:ヒドゥン・トレジャーズ』がイギリス・チャート初登場1位を達成

『ライオネス:ヒドゥン・トレジャーズ』

12月11日付のイギリスのアルバム・チャートでは先週リリースされたエイミー・ワインハウスの未発表音源集『ライオネス:ヒドゥン・トレジャーズ』が初登場1位に輝いている。1位達成についてエイミーの母親ジャニスは「エイミーのアルバムが1位になったなんて素晴らしいニュースだし、まだエイミーが人々にとって意味のある存在なんだとわかりました」と語っている。

「特にエイミー・ワインハウス基金にとってはいい報せですし、売上すべてが支援のために使われていくというのもこの報せをとりわけ特別なものにしています。こんな娘をとても誇りに思いますし、今も娘がたくさんの人たちの心に呼びかけているということが嬉しいです。娘はいつまでも私の心の中で生きています」

『ライオネス:ヒドゥン・トレジャーズ』はエイミーと長くコラボレーションを重ねてきたプロデューサーのサラーム・レミーとマーク・ロンソンによって編集され、その作業にはエイミーの遺族、マネジメント、レーベルのアイランド・レコードも深くかかわったという。日本では12月14日にリリースされる。

イギリスのチャートを編纂するオフィシャル・チャーツ・カンパニーの発表によれば、『ライオネス:ヒドゥン・トレジャーズ』は先週のリリース以来、1週間で19万4千枚ものセールスを記録していて、今年4番目の記録になったという。これまでの1位はレディー・ガガの『ボーン・ディス・ウェイ』の21万5千枚、2位はコールドプレイの『マイロ・ザイロト』の20万8343枚、3位はアデルの『21』の20万8090枚だとのことだ。

オフィシャル・チャーツ・カンパニー代表のマーティン・タルボットは次のように語っている。「これほど競合の激しいシーズンにエイミーの死後の作品がチャートを制覇するとはとても印象的ですし、エイミーに見合った達成でもあります。イギリスの音楽ファンにエイミーがどんな意味を持っていたのかよく示しているのだと思います」。

さらにHMVのジェナーロ・カスタルドは次のように語っている。「『ライオネス:ヒドゥン・トレジャーズ』が初登場1位になるとは見込んでいましたが、これだけのセールスを記録して達成したことは素晴らしいことだと思います」。

その一方でシングル・チャートでは『Xファクター』出身のオリー・マーズの“Dance with Me Tonight”が初登場1位に輝いている。オリーのアルバム『In Case You Didn’t Know』は先週アルバム・チャート1位を達成した。


(c) NME.COM / IPC Media 2011