「ラナ・デル・レイは20年前の自分だ」リズ・フェアーがウォール・ストリート・ジャーナルに寄稿
2012.02.07 20:00
シングル“ヴィデオ・ゲームス”の大ブレイク以降、その一挙手一投足が賛否両論を沸かしてきたラナ・デル・レイだが、そのわけをリズ・フェアーが解説としてウォール・ストリート・ジャーナル紙に寄稿している。
「ラナ・デル・レイがこれだけ多くの人から反感を買っているのは、フォークでも歌っていそうな隣のお姉さん的女子から、もの欲しげな表情をたたえてみせるエレクトロ/アーバン風キレイ系女子へと自分を“作り変えた”と言われているからで、つまり、そのせいでまがいものとしてみられているからだ(もちろん、わたしは大好きですが)。わたしとしては、ラナを観ていて感じるあのぎこちない居心地の悪さとは、男のようにもの欲しげに相手を物色してみせる女の姿をみせつけられることの副産物なのだと言いたい」
そう結論づけるリズだが、そんなラナの試みはデビュー時の自分自身を彷彿とさせるのだと次のように綴っている。「つまり、ラナ・デル・レイというのは20年近く前にわたしがデビュー・アルバム『Exile in Guyville』で男性ロック・エスタブリッシュメントを相手にまわしてインスピレーションとして提供したかったもの、まさにそのものなのだ」。
ちなみにマタドールからリリースされた『Exile in Guyville』のタイトルの意味は「野郎村のならず者」というものだった。